色合わせをする時間
以前、仕事がとてもハードで、スケジュールがタイトだったので、色合わせをする時間がついつい遅くなり、夕方になってしまったことがありました。 色合わせと夕方の光 翌日、色の確認をしたところ、元見本に比べて赤味が少なくなっていることがわかりました...
同じ色でも人によって見え方が異なる
以前、ある織物会社の番当さん(以下A氏)からこんな依頼がありました。 染色の立会依頼 「染色をお願いしたいが、色がとてもシビアな織物なので、私がそちらに色合わせに行って、染色中に微調整をして貰いたい」 というものです。 色合わせは、自然光で...
水の硬度
ミネラルウォーターを買う際など、水の硬度が気になったことはありませんか。 「そもそも硬度って何?」「聞いたことはあるけど意味は分からない」という方もいっらっしゃるかもしれません。 硬度とはカルシウムやマグネシウム含有量のことで、含有量が多い...
絹の光沢
絹は他の繊維にはない独特な光沢をもちます。そのため、着物やスカーフなどにするとその風合いが生かすことができます。 ではなぜ独特な光沢がうまれるのでしょうか?今回はその光沢について説明したいと思います。 絹糸は外側のセリシンと内側のフィブロイ...
化学繊維と肌荒れ
数年前迄は、現在の相場価格よりかなり絹糸の相場価格が安く多くの機屋さんが、絹織物を織っていました。 弊社もそれに伴い絹糸の染色がメインで仕事を請け負わせていただきました。染め屋の仕事は繊細な細い糸を扱うので手袋をはめず素手で作業を行う事が多...
家蚕絹と天蚕絹
絹には桑の葉を食べる蚕が作った絹、いわゆる普通の絹の『家蚕絹』と桑の葉以外の葉(くぬき、かしわ、栗、なら、ひま等)を食べる『野蚕絹』があります。 『野蚕絹』の主なものは、「天蚕絹(山繭絹)、柞蚕絹(タッサー絹)、エリ蚕絹(ヒマ蚕絹)、ムガ蚕...
カビの色変化
お客様から、糸が汚れているから落として欲しいとクレームを受ける事があります。そこで原因を調べていくと、いくつかの事柄が考えられます。 1つは染料による汚れ、水や機械のさびによる汚れ、油脂やグリースによる油汚れ、更にはカビによる汚れ等です。 ...
乾燥仕上げ
絹糸を染色して、仕上げ加工までの工程を行い、最後に糸を乾かしますが、その場合、絹糸は強制的な熱風乾燥ではなく、自然な乾燥を行います。 それは、強制乾燥は静電気が起きたり、絹糸本来の柔らかさが失われてゴワゴワした風合いになってしまうからです。...
落ちない汚れの原因
以前、糸を染めていて、部分的に汚れがついていることに気が付き汚れを落とそうと水洗してみましたが落ちる気配がありませんでした。 次に洗剤などを使い再度洗いましたが、落ちませんでした。 そこで、原因を調べてみると冬期で水道管が凍結して錆が水の中...
染色と水の性質
温泉に行ったときに、お風呂に入って石鹼を泡立てようとしてタオルに石鹼をこすってみたがいっこうに泡立たなくて苦戦されたという思いをされたことがありませんか? これは温泉水や海水などにふくまれるマグネシウムやカルシウムイオンが石鹼に含まれる成分...