染色よもやま話

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8月の染色現場から:秋冬の定番色と御守りに映える色

染色の現場では、季節の移ろいを一足先に感じることができます。8月の今、染めているのは秋冬物。夏の盛りにありながら、すでに深まる季節を見越した色たちが並び始めています。本記事では、今まさに染めている色や、その背景についてご紹介します。秋冬物に...
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夏を涼しく快適に過ごすために──絹(シルク)が持つ驚きの機能性とは?

暑い夏、外出するとすぐに汗ばみ、服が肌に張り付いて不快に感じることはありませんか?そんな季節こそ、「絹(シルク)」の素材に注目してみてください。絹は、見た目の美しさや肌ざわりだけでなく、夏を快適に過ごすための優れた機能性を兼ね備えています。...
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色合わせをする時間

以前、仕事がとてもハードで、スケジュールがタイトだったので、色合わせをする時間がついつい遅くなり、夕方になってしまったことがありました。色合わせと夕方の光翌日、色の確認をしたところ、元見本に比べて赤味が少なくなっていることがわかりました。色...
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同じ色でも人によって見え方が異なる

以前、ある織物会社の番当さん(以下A氏)からこんな依頼がありました。染色の立会依頼「染色をお願いしたいが、色がとてもシビアな織物なので、私がそちらに色合わせに行って、染色中に微調整をして貰いたい」というものです。色合わせは、自然光で北側で行...
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水の硬度

ミネラルウォーターを買う際など、水の硬度が気になったことはありませんか。「そもそも硬度って何?」「聞いたことはあるけど意味は分からない」という方もいっらっしゃるかもしれません。硬度とはカルシウムやマグネシウム含有量のことで、含有量が多いほう...
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絹の光沢

絹は他の繊維にはない独特な光沢をもちます。そのため、着物やスカーフなどにするとその風合いが生かすことができます。ではなぜ独特な光沢がうまれるのでしょうか?今回はその光沢について説明したいと思います。絹糸は外側のセリシンと内側のフィブロインの...
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化学繊維と肌荒れ

数年前迄は、現在の相場価格よりかなり絹糸の相場価格が安く多くの機屋さんが、絹織物を織っていました。弊社もそれに伴い絹糸の染色がメインで仕事を請け負わせていただきました。染め屋の仕事は繊細な細い糸を扱うので手袋をはめず素手で作業を行う事が多い...
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家蚕絹と天蚕絹

絹には桑の葉を食べる蚕が作った絹、いわゆる普通の絹の『家蚕絹』と桑の葉以外の葉(くぬき、かしわ、栗、なら、ひま等)を食べる『野蚕絹』があります。『野蚕絹』の主なものは、「天蚕絹(山繭絹)、柞蚕絹(タッサー絹)、エリ蚕絹(ヒマ蚕絹)、ムガ蚕絹...
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カビの色変化

お客様から、糸が汚れているから落として欲しいとクレームを受ける事があります。そこで原因を調べていくと、いくつかの事柄が考えられます。1つは染料による汚れ、水や機械のさびによる汚れ、油脂やグリースによる油汚れ、更にはカビによる汚れ等です。そこ...
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乾燥仕上げ

絹糸を染色して、仕上げ加工までの工程を行い、最後に糸を乾かしますが、その場合、絹糸は強制的な熱風乾燥ではなく、自然な乾燥を行います。それは、強制乾燥は静電気が起きたり、絹糸本来の柔らかさが失われてゴワゴワした風合いになってしまうからです。自...