水の硬度

ミネラルウォーターを買う際など、水の硬度が気になったことはありませんか。「そもそも硬度って何?」「聞いたことはあるけど意味は分からない」という方もいっらっしゃるかもしれません。硬度とはカルシウムやマグネシウム含有量のことで、含有量が多いほうを硬水、少ないほうを軟水といいます。染色は水を使って行うため、きれいに染めるためにはこの硬度が重要なポイントの1つになります。

 弊社がある桐生市には渡良瀬川と桐生川の二つの川が流れています。水源が違うため、二つの川の性質は異なっています。桐生は昔から織物、染色が発展した地域であります。とくに、桐生川に近い地域で染色工場が点在しました。これは、水の硬度が低い(つまりカルシウムやマグネシウムがあまり含まれない)ことが要因であったと思います。硬度が高いと染めたものがくすみやすくなってしまいます。従って、鮮明な色の帯や着物を多く輩出した桐生はとくに水質が重要であったと考えられます。

硬度が高いということは、染色にとって必ずしも悪いということなく、逆にそれらを利用して染める方法もあります。

弊社は渡良瀬川に近いところにありますが、硬度を下げる薬品の開発のおかげでこの地で設立できたのだと思います。

水と染色は切っても切れない関係です。水の性質を理解してこそ良い染色に結び付く事が出来ます。水質管理も重要な染屋の仕事のひとつと言えます.