絹の光沢

絹は他の繊維にはない独特な光沢をもちます。そのため、着物やスカーフなどにするとその風合いが生かすことができます。ではなぜ独特な光沢がうまれるのでしょうか?今回はその光沢について説明したいと思います。

絹糸は外側のセリシンと内側のフィブロインの2層構造からできています。精練(精練については別の回で述べます)という工程によって外側のセリシンを溶かすことでフィブロインが表面に出てきます。このフィブロインは数種類のアミノ酸からできており複雑な構造を構成しています。この構造と断面が不規則な三角形であることによって、絹の美しい光沢が生まれます。

ただし、精練の工程のやり方で光沢が少なくなることもあります。絹は天然繊維なので蚕の産地や種類、繭のできる季節によっても光沢の度合いが異なってきます。

更に糸には通常″撚糸″といって強度を増すために撚りをかけます。その撚りが多くなるほど光沢が減ります。それは反射光の広がりが大きくなってしまうからです。

絹糸を扱うということは、まず構造を知ること。構造を理解してこそ絹の最大の良さである、美しい光沢を表現出来ると思います。その為にも日々染め屋として知識を深めていかなければと思っております。